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手続き・準備

デジタル終活のやり方:スマホ・SNS・ネット銀行・サブスクを家族に残す準備

デジタル終活で最初にやるべきことを解説。スマホのパスコード、ネット銀行・ネット証券、サブスク、SNSの整理と、エンディングノートと組み合わせて家族に確実に届ける方法をまとめました。

15分で読めます執筆:Sealkept 編集部

このガイドの内容
  1. 01デジタル終活が必要な理由
  2. 02まずはスマホ:すべての入口を守る
  3. 03ネット銀行・ネット証券・電子マネー
  4. 04サブスク・定期課金
  5. 05SNS・メール・LINE
  6. 06パスワードの残し方
  7. 07エンディングノートとデッドマンスイッチの組み合わせ
  8. 08Sealkept でできること
  9. 09今日やることチェックリスト

デジタル終活とは、スマホやパソコンの中にある写真や連絡先、ネット銀行やネット証券の口座、毎月引き落とされるサブスク、SNSのアカウントなど、紙では見えない財産と契約を、家族が把握して扱えるように整えておくことです。最初の一歩はたった一つ、スマホのロックを家族が必要なときに解除できるようにしておくことです。

この記事では、デジタル終活でやるべきことを優先順に整理し、エンディングノートだけではカバーしきれない部分をどう補うかまで解説します。全体像はデジタル遺産の整理ガイドにもまとめています。

デジタル終活が必要な理由

ひと昔前の終活は、通帳と印鑑、保険証券、権利書の場所を家族に伝えておけば大部分が片づきました。いまは給与の振込先がネット銀行、投資はスマホの証券アプリ、写真はクラウド、連絡はLINEという人が珍しくありません。

困るのは、こうしたものの多くが本人が亡くなった瞬間に「見えなく」なることです。郵便物が届かない口座は家族が存在を知らず、相続の対象から漏れてしまうことがあります。月額のサブスクは誰にも気づかれずに引き落としが続きます。そして何より、スマホの中の写真や動画は、ロックが開かなければ取り出せません。最近のiPhoneやAndroidは、持ち主以外が開けないように設計されているからです。

まずはスマホ:すべての入口を守る

スマホは「デジタルの鍵束」です。二段階認証のSMSや認証アプリ、銀行アプリ、メール、写真、連絡先がすべてここに集まっています。

やっておきたいこと

  • パスコードの託し方を決める。 顔認証や指紋は本人以外には使えません。数字のパスコードを、封筒に入れて信頼できる家族に預けるか、後述の仕組みで必要なときだけ届くようにします。
  • 公式の引き継ぎ機能を設定する。 iPhoneには「故人アカウント管理連絡先」、Googleには「アカウント無効化管理ツール」があります。設定しておけば、家族が写真などのデータにアクセスしやすくなります。各サービスの機能は亡くなった後のアカウント対応ツールで確認できます。
  • 写真のバックアップを確認する。 iCloudやGoogleフォトに保存されているか、容量が足りているかを一度見ておきましょう。

ネット銀行・ネット証券・電子マネー

ネット銀行やネット証券は、相続の対象になる立派な財産です。ところが通帳も紙の取引報告書もないため、家族が見落としやすい代表格です。

一覧には次のことを書いておけば十分です。

  • 金融機関名(例:〇〇銀行、△△証券)と、分かれば支店名
  • 何に使っている口座か(給与の振込先、積立投資、生活費用など)
  • 暗号資産やFX、ポイント投資など、特に見つけにくいもの

パスワードは書かなくて構いません。 相続手続きでは、家族が金融機関に連絡し、戸籍謄本などの書類を出して手続きを進めるのが一般的で、ログインして操作する必要はないからです。むしろ、ご家族が故人のIDでログインして操作すると、トラブルの元になることがあります。必要書類や期限は金融機関や状況によって異なるため、各機関の案内や専門家(司法書士・税理士など)に確認してください。相続放棄には原則として「相続の開始を知ったときから3か月」という期限があるので、資産も借入も早く見つかるほど家族の判断材料が増えます。

PayPayなどのスマホ決済や電子マネー、航空会社のマイル、各種ポイントも、残高の扱いはサービスごとに違います。規約で相続できないとされているものもあるので、大きな残高を持っているものだけでも書き出しておきましょう。

サブスク・定期課金

動画配信、音楽、クラウドストレージ、新聞の電子版、ジム、アプリの年額課金。サブスクは解約するまで請求が続くのが基本です。

家族はたいてい、クレジットカードや口座の明細を一行ずつ見て、契約先を探すことになります。サービス名と支払い方法(どのカードか、キャリア決済か、App StoreやGoogle Playか)を一覧にしておけば、その作業が数時間から数分に変わります。

なお、写真や大切なファイルを保存しているクラウドストレージは、慌てて解約するとデータが消えることがあります。「これは解約前に中身を保存してほしい」と分けて書いておくと親切です。

SNS・メール・LINE

SNSは、残すか、追悼アカウントにするか、削除するかを決めておくものです。Facebookには追悼アカウントの設定があり、Instagramにも追悼アカウントの申請窓口があります。X(旧Twitter)は家族からの削除依頼に対応しています。

日本では特にLINEの扱いに悩む人が多いはずです。LINEには追悼機能や引き継ぎの設定がなく、トーク履歴は基本的にスマホとそのバックアップにあります。詳しくはLINEアカウントは亡くなったらどうなる?で解説しています。

各サービスの仕様は変わることがあるため、最新の内容は公式ヘルプで確認してください。

パスワードの残し方

すべてのパスワードをノートに書き写すのは、実はおすすめできません。ノートは誰でも開けますし、書いた後に変更すれば古い情報になります。

現実的なのは次の二段構えです。

  1. パスワード管理アプリ(1Password、Bitwardenなど)に集約し、緊急アクセス機能で家族を登録する。
  2. 管理アプリのマスターパスワードとスマホのパスコードだけを、必要なときに確実に届く形で信頼できる一人に託す。

詳しい方法はパスワードを家族に残す方法で解説しています。

エンディングノートとデッドマンスイッチの組み合わせ

デジタル終活の一覧は、エンディングノートに書くのが定番です。ただしノートには弱点が二つあります。家族に見つけてもらわないと役に立たないことと、開いた人には全部見えてしまうことです。スマホのパスコードを長男には伝えたいけれど、他の家族には見せたくない、ということもあるでしょう。詳しくはエンディングノートの書き方と、ノートだけでは届かないもので比べています。

そこで役立つのが、デッドマンスイッチという仕組みです。デッドマンスイッチとはで詳しく説明していますが、あなたが定期的に「元気です」と応答している間は何も起きず、応答が途絶えたときだけ、決めた相手に決めた内容が届きます。

  1. ノートには「一覧」を書く

    金融機関名、サブスク、SNS、希望(残す・消す)など、家族全員が見てよい情報はエンディングノートに。

  2. 秘密の情報は相手ごとに分けて託す

    スマホのパスコードやパスワード管理アプリのマスターパスワードは、それを必要とする一人だけに届くようにします。

  3. ノートの保管場所も伝える

    「エンディングノートは書斎の引き出しにある」と知らせるメッセージを用意しておけば、ノートが見つからないという問題も解決します。

Sealkept でできること

Sealkept では、家族一人ひとりに宛てた手紙や、声・動画のメッセージを残せます。あなたがアプリのワンタップやメールのリンク、SMSへの返信、自動音声電話、PIN、パスキー(顔・指紋認証)で定期的にチェックインしている間は、すべて封をされたままです。応答が途絶えると、まずリマインダーと、あなたが選んだ確認者への確認があり、猶予期間を経てから、受け取る人それぞれに専用のリンクがメールで届きます(受取人へのSMSでの配信は準備中です)。

スマホのパスコードのような情報は、確認者が確認したときだけ届く設定にしたうえで、任意の「プライベートシール」を付けられます。受け取る人だけが答えられる質問、またはキーカードで開く仕組みで、答えや鍵がサーバーに送られることはありません。ただし質問とヒントはリンクを持つ人に見えるので、質問は答えが本人にしか分からないものにしてください。データはすべて保存時に暗号化(AES-256-GCM)されますが、標準ではエンドツーエンド暗号化ではありません。プライベートシールを付けた文章だけが、ブラウザ内で暗号化されます。

今日やることチェックリスト

デジタル終活の最初の一歩

このブラウザにのみ保存されます

デジタル終活は、一晩で完璧にする必要はありません。まずスマホの入口を一つ整えるだけで、家族が受け取るものは大きく変わります。

FAQ

よくある質問

まずスマホのロック解除方法を、信頼できる人が必要なときに分かるようにすることです。スマホは二段階認証のコードや銀行アプリの入口になっているため、ここが開かないと他の手続きもほとんど進みません。そのうえで、ネット銀行・証券、サブスク、SNSの一覧を作ります。

通帳や郵便物がないため、存在自体に気づかれないことがあります。金融機関名と支店名などの手がかりを一覧に書いておけば、相続手続きで家族が問い合わせできます。パスワードそのものを書く必要はありません。

おすすめしません。ノートは誰でも開けるため、生前の盗み見や紛失のリスクがあります。パスワード管理アプリの緊急アクセス機能を使うか、スマホのパスコードだけを封をした形で信頼できる人に託す方法が現実的です。

多くの場合、解約手続きをするかカードが止まるまで請求は続きます。家族がクレジットカードの明細から探すことになるので、契約中のサービス名と支払い方法を一覧にしておくと負担が大きく減ります。

役割が違います。エンディングノートは家族が見つけて開くことが前提の「記録」で、デッドマンスイッチはあなたが応答しなくなったときに、決めた相手へ決めた内容を届ける「仕組み」です。両方を組み合わせると、見つからない・全員に見られるというノートの弱点を補えます。

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