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手続き・準備

エンディングノートの書き方と、ノートだけでは届かないもの

エンディングノートに何を書けばいいのか、項目ごとに書き方を解説。法的効力がない、見つけてもらえない、開いた人に全部見えるといった弱点と、遺言書やデッドマンスイッチとの正直な比較もまとめました。

14分で読めます執筆:Sealkept 編集部

このガイドの内容
  1. 01エンディングノートとは
  2. 02エンディングノートに書くこと
  3. 03書くときの注意点
  4. 04ノートだけでは届かないもの
  5. 05正直な比較:ノート・遺言書・デッドマンスイッチ
  6. 06ノートの弱点を Sealkept で補う
  7. 07まずは1ページから

エンディングノートには、家族があなたの代わりに判断や手続きをするときに困ることを書きます。具体的には、基本情報、医療や介護の希望、葬儀やお墓の希望、財産と契約の一覧、そして大切な人へのメッセージです。ただし、ノートには法的効力がなく、見つけてもらえなければ役に立たず、開いた人には全部見えてしまうという限界もあります。

この記事では、項目ごとの書き方と、ノートだけでは届かないものをどう補うかを正直に整理します。スマホやネット銀行などデジタル面の準備はデジタル終活のやり方で詳しく扱っています。

エンディングノートとは

エンディングノートは、人生の終わりに向けて、自分の情報や希望を書き留めておくノートです。書店や文具店で市販されているもののほか、自治体が無料で配布していることもあります。普通のノートに自分で項目を作っても構いません。

遺言書と違って決まった形式がなく、いつでも書き直せるのが長所です。そのぶん、法的な効力はありません。「長女に家を」と書いても、それだけで財産の分け方が決まるわけではない点は、最初に押さえておきましょう。

エンディングノートに書くこと

市販のノートには項目がたくさん並んでいて、最初の数ページで手が止まる人も少なくありません。コツは、家族が困る順に書くことです。

1. 基本情報

氏名、生年月日、本籍、マイナンバーカードや健康保険証、年金手帳(基礎年金番号が分かるもの)の保管場所。家族が役所や年金事務所で手続きをするときに、まず必要になる情報です。

2. 医療・介護の希望

かかりつけの病院と持病、服用している薬、アレルギー。延命治療についての考え、告知を望むかどうか、介護が必要になったときに希望する場所。意識がないときに家族が代わりに判断を迫られる場面で、あなたの言葉が支えになります。

3. 葬儀・お墓の希望

宗教や宗派、菩提寺の連絡先、家族葬か一般葬か、呼んでほしい人、遺影に使ってほしい写真、お墓や納骨の希望。「特に希望はない、家族の負担にならない形で」という一文も、立派な希望です。

4. 財産と契約の一覧

預貯金の金融機関名、証券口座、保険(保険会社名と証券の保管場所)、不動産、借入やローン、保証人になっているもの。借入を書いておくのは特に大切です。家族は原則として「相続の開始を知ったときから3か月」以内に相続放棄をするかを判断する必要があるため、マイナスの財産を早く知れるほど助かります。期限や手続きは状況によって異なるので、専門家に確認してください。

5. デジタル関係

スマホとパソコン、ネット銀行やネット証券、サブスク、SNS、LINE。ここは書き方に注意が必要なので、次の章で触れます。

6. 大切な人へのメッセージ

最後のページに、家族や友人への言葉を書く欄があるノートが多いはずです。

メッセージ欄の書き出しの例

みんなへ。このノートを開いているということは、手続きで忙しくさせてしまっているのだと思います。分からないところは無理に完璧にしなくていい。お母さんと相談して、みんなが楽な方法を選んでください。

父より

書くときの注意点

  • パスワードを全部書き写さない。 ノートは開いた人なら誰でも読めます。盗み見や紛失のリスクがあり、変更すればすぐ古くなります。
  • 暗証番号は書かない。 キャッシュカードの暗証番号をノートに書いておくのは避けましょう。
  • 日付を入れて、年に一度見直す。 誕生日やお正月など、決まった日に見直すと続けやすくなります。
  • 保管場所を家族に伝える。 銀行の貸金庫は、亡くなった後すぐには開けられないことがあるので、ノートの保管場所としては不向きです。

ノートだけでは届かないもの

エンディングノートはとても良い道具です。ただ、正直に言うと限界が三つあります。

見つけてもらえなければ、ないのと同じ

ノートは家族が見つけて開くことが前提です。葬儀の希望を書いておいたのに、ノートが見つかったのは葬儀が終わった後だった、という話は珍しくありません。突然のことほど、家族は引き出しを探す余裕がありません。

開いた人には、全部見える

ノートは一冊です。長男に伝えたいスマホのパスコードも、妻に宛てた言葉も、疎遠になっている兄弟への思いも、開いた人には全部読めます。人によって伝えたいこと、伝えたくないことが違うのは自然なことですが、一冊のノートではそれを分けられません。

法的効力がない

財産の分け方をめぐって家族の意見が割れたとき、ノートは「本人の気持ちを知る手がかり」にはなっても、決め手にはなりません。

正直な比較:ノート・遺言書・デッドマンスイッチ

エンディングノート遺言書デッドマンスイッチ
主な役割情報と希望の記録財産の分け方を法的に決める応答がなくなったとき、決めた相手に届ける
法的効力なしあり(形式を満たす場合)なし
見つけてもらう必要ありあり(法務局の保管制度などで軽減)なし(自動で届く)
相手ごとに内容を分けるできない一部可能できる
書き直しいつでも手続きが必要な場合ありいつでも

自筆証書遺言は、法務局で保管してもらう制度もあります。遺言書の形式や費用は最新の公式情報や専門家に確認してください。

三つは競合するものではなく、役割分担です。財産の分け方は遺言書、家族全員が見てよい情報はエンディングノート、人ごとに分けたい秘密と言葉は届ける仕組み。この組み合わせが、いちばん抜け漏れがありません。

ノートの弱点を Sealkept で補う

Sealkept は、あなたが定期的に「元気です」と応答している間は何も届けず、応答が途絶えたときだけ、決めた人に決めたものを届けるサービスです。仕組みの全体像はデッドマンスイッチとはをご覧ください。

  1. 「ノートの場所」を知らせる手紙を用意する

    「エンディングノートは寝室のタンスの二段目にあります」と書いた短い手紙を家族に宛てておけば、見つからない問題がなくなります。

  2. 人ごとの言葉は、その人だけに

    妻への手紙、子どもへの声のメッセージ、友人への動画。それぞれの相手に専用のリンクで届き、他の人には見えません。書き方に迷ったらお別れの手紙の書き方が参考になります。

  3. 秘密の情報は、確認のあとに

    スマホのパスコードなどは、あなたが選んだ確認者が確認したときだけ届く設定にでき、任意のプライベートシールで、受け取る人だけが答えられる質問やキーカードで開くようにできます。答えや鍵はサーバーに送られません。質問とヒントはリンクを持つ人に見えるので、答えが本人にしか分からない質問を選んでください。

チェックインは、アプリのワンタップ、メールのリンク、SMSへの返信、自動音声電話、PIN、パスキー(顔・指紋認証)から選べます。応答がないときも、リマインダー、確認者への確認、猶予期間を経てから届くので、入院や旅行で一度応答できなかっただけで何かが送られることはありません。受け取る人への配信はメールで行い、SMSでの配信は準備中です。データは保存時に暗号化(AES-256-GCM)されますが、標準ではエンドツーエンド暗号化ではありません。

まずは1ページから

エンディングノートを書き始める

このブラウザにのみ保存されます

エンディングノートは、書き終えることより、書き始めることに意味があります。そして本当に伝えたい言葉は、ノートの最後のページだけに頼らず、その人に確実に届く場所に置いておきましょう。

FAQ

よくある質問

基本情報(本籍、マイナンバーの保管場所など)、医療・介護の希望、葬儀やお墓の希望、財産と契約の一覧、デジタル関係、家族や友人へのメッセージが基本です。全部埋める必要はなく、家族が困りそうなところから書けば十分です。

ありません。財産を誰にどう分けるかを書いても、法的な拘束力はありません。財産の分け方を確実に決めたい場合は、自筆証書遺言や公正証書遺言など、法律の形式に沿った遺言書を作ってください。詳しくは弁護士や司法書士などの専門家に確認しましょう。

家族がすぐに見つけられて、かつ他人の目に触れにくい場所です。大切なのは保管場所を家族に伝えておくことで、金庫や銀行の貸金庫は亡くなった後すぐに開けられない場合があるので避けたほうが無難です。

すべてのパスワードを書くのはおすすめしません。ノートは開いた人なら誰でも読めるため、盗み見や紛失のリスクがあります。スマホのパスコードなど本当に必要なものだけを、必要な一人に別の方法で託すのが安全です。

ノートに書くと全員に読まれてしまうので、封をした手紙を個別に用意するか、相手ごとに届け先を分けられるサービスを使う方法があります。デッドマンスイッチなら、あなたが応答しなくなったときに、それぞれの相手に専用のリンクで届けられます。

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