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親として

親が元気なうちに聞いておきたい90の質問:思い出話から終活の話まで

親が元気なうちに聞いておきたい90の質問を、子ども時代、なれそめ、仕事、つらかった時期、価値観、終活の希望、自分のことに分けて紹介。帰省時の切り出し方や録音・記録のコツも解説します。

25分で読めます執筆:Sealkept 編集部

このガイドの内容
  1. 01なぜ「今」聞くのか
  2. 02子ども時代についての質問
  3. 03なれそめと家族についての質問
  4. 04仕事とお金についての質問
  5. 05つらかった時期についての質問
  6. 06信念と価値観についての質問
  7. 07終活に関わる希望と実務についての質問
  8. 08私についての質問
  9. 09上手な聞き方
  10. 10聞いた答えはどう残すか
  11. 11Sealkept にできること

親が元気なうちに聞いておきたいのは、その人にしか答えられないことです。どんな子ども時代だったのか、どうやって二人は出会ったのか、仕事は何を意味していたのか、どんなつらい時期を乗り越えたのか、何を大切にしているのか、最期にどうしたいのか、そして小さい頃のあなたについて何を覚えているのか。ここでは7つのテーマに分けた90の質問と、やさしい聞き方、聞いた答えの残し方を紹介します。

全部を聞く必要はありません。気になる質問を5つ選んで、お茶を飲みながら聞いて、録音ボタンを押す。その一度の会話が、家族にとっていちばんの宝物になるかもしれません。

なぜ「今」聞くのか

聞ける時間は、誰にとっても少しずつ短くなっているからです。記憶は薄れ、体調は変わります。おばあちゃんの旧姓や、お父さんが育った町の通りの名前、なぜその土地に引っ越したのかを知っている人に、いつまでも聞けるわけではありません。

理由はもうひとつあります。聞くことは、あなただけでなく親への贈り物でもあるのです。年を重ねた人が、自分の人生についてじっくり聞かれる機会は意外と多くありません。細かいところまで知りたがる誰かに、しっかり耳を傾けてもらう時間は、一緒に過ごすいちばんあたたかい午後になるかもしれません。

お盆やお正月の帰省は、親とゆっくり話せる貴重な機会です。親戚が集まって昔の写真が出てくる時期でもあるので、質問を始めるきっかけにも事欠きません。

この記事はお別れの手紙に何を書くかシリーズの一部です。手紙が「自分が残したいものを書く」ことなら、こちらはその裏側。「親が残したいものを受け取る」ための質問集です。

子ども時代についての質問

ここから始めましょう。子ども時代の質問は答えやすく、気まずくならず、たいてい最高の思い出話が出てきます。

  1. どこで生まれたの?どんな家だった?
  2. 小さい頃、お父さんとお母さん(私の祖父母)はどんな人だった?何の仕事をしていた?
  3. おじいちゃんやおばあちゃんからは何て呼ばれていた?
  4. 自分の部屋はあった?きょうだいと一緒だった?
  5. 普段の晩ごはんはどんなものだった?
  6. いちばんの友だちは誰で、どんな遊びをしていた?
  7. どんなことで叱られた?
  8. 学校はどうだった?今でも覚えている先生は?それはなぜ?
  9. 大きくなったら何になりたかった?
  10. 外ではどんな遊びをしていた?
  11. 子どもの頃の特別なごちそうやおやつは何だった?
  12. 家ではどんな音楽やテレビ番組が流れていた?
  13. お正月やお盆、お祭りのとき、家族は何をしていた?
  14. いちばん古い記憶は何?

なれそめと家族についての質問

子どもは、親の恋の話を断片的にしか知らないものです。細かいところまで聞いてみましょう。

  1. お父さん(お母さん)とはどうやって出会ったの?最初に会ったとき、どう思った?
  2. 初めてのデートはどこだった?
  3. その前に好きだった人はいた?
  4. この人と結婚しようと決めたのはなぜ?
  5. 結婚式はどんなだった?当日、何か予想外のことは起きた?
  6. 結婚したばかりの頃は何でけんかした?どうやって仲直りした?
  7. 夫婦が長く続く秘訣は何だと思う?
  8. 私が生まれた日、どんな気持ちだった?
  9. 親になったばかりの頃、いちばん大変だったことは?
  10. 自分の親の子育てで、よかったと思うことは?
  11. 自分の親とは違うやり方にしようと決めたことは?
  12. 親戚の中で、私はいちばん誰に似ていると思う?
  13. 家族の中で、間違って伝わっている話はある?本当はどうだったの?

仕事とお金についての質問

大人の人生の大半は仕事に費やされますが、子どもは親が毎日実際に何をしていたのか、ほとんど知りません。

  1. 最初の仕事は何だった?お給料はいくらだった?
  2. いちばん長く勤めた仕事では、毎日具体的に何をしていたの?
  3. いちばん好きだった仕事は?いちばん嫌だった仕事は?
  4. 最高の上司は誰だった?
  5. 仕事人生でいちばん誇りに思っていることは?
  6. 転勤や転職など、仕事で大きな決断をしたことはある?結果はどうだった?
  7. お金について、痛い目にあって学んだことは?
  8. 本当にお金に困った時期はあった?どうやって乗り切った?
  9. お金の心配がなかったら、何をしていた?
  10. 今、社会に出る若い人にどんなアドバイスをする?
  11. 自分が本当に大人になったと感じたのはいつ?

つらかった時期についての質問

ここはそっと聞きましょう。落ち着いた日に、時間をとってじっくり聞ける日を選び、どこまで話すかは本人に任せてください。

  1. 人生でいちばんつらかった年はいつ?
  2. 何が支えになった?
  3. 大変なとき、いちばん助けてくれたのは誰?
  4. 本当に怖い思いをしたことはある?何があったの?
  5. いちばん大きな失敗は何?そこから何を学んだ?
  6. やらなかったことで後悔していることはある?
  7. 仲直りしておけばよかったと思う人はいる?
  8. 自分の親を亡くしたとき、どうやって乗り越えた?
  9. 実家を離れたとき、知らない土地に移ったときはどんな気持ちだった?
  10. あきらめかけたけれど、あきらめなかったことはある?
  11. 今の私の年齢のときに知っておきたかったことは?
  12. あの時期について、周りの人に分かってほしいことはある?

信念と価値観についての質問

ここでの答えは、残したい価値観を伝えるエシカル・ウィルの核になる部分です。まっすぐに聞いてみましょう。

  1. 人は亡くなったらどうなると思う?
  2. 信仰や宗教への考え方は、年とともに変わった?
  3. いい人生って、どんなものだと思う?
  4. いちばん感謝していることは何?
  5. 「いい人」であるとは、どういうことだと思う?
  6. 考えが変わったことはある?
  7. みんなが思うほど大事じゃないと思うことは?
  8. みんなが思うより大事だと思うことは?
  9. 孫たちに、人にやさしくすることについて何を伝えたい?
  10. これまでにもらったいちばんのアドバイスは?
  11. 今でも思わず笑ってしまうことは?
  12. どんなふうに覚えていてほしい?

終活に関わる希望と実務についての質問

誰もが避けがちで、あとになって「聞いておけばよかった」と思う質問です。一度にすべて聞く必要はありません。「ちゃんと望みどおりにしたいから」と伝えると切り出しやすくなります。ここは質問63から76です。聞けたものにチェックを入れてください。リストはこの端末に保存されます。

やさしく聞いておきたい実務的な質問

このブラウザにのみ保存されます

私についての質問

子どもがいちばん聞きたいのに、いちばん聞けない質問です。お互いに思いがけず胸がいっぱいになるかもしれません。

  1. 赤ちゃんの頃の私はどんなだった?
  2. 小さい頃の私の、どんなところに笑わせられた?
  3. 私の名前はどうやって決めたの?
  4. 私が思春期の頃、何を心配していた?
  5. 私のことをいちばん誇らしく思ったのはいつ?
  6. 私自身は気づいていないかもしれない、私の良いところは?
  7. 自分がいなくなった後、私にどうしていてほしい?
  8. 一緒にやっておきたかったことはある?
  9. ずっと私に言いたかったことはある?
  10. 私の子どもたちに、あなたのことをどう伝えてほしい?

最後は、笑顔で終われる軽い質問をいくつか。

  1. 人生でいちばん好きな料理は?「おふくろの味」は何?
  2. 家族が集まったときに流してほしい一曲は?
  3. これまでにしたいちばんおかしなことは?
  4. ふつうの一日をもう一度だけ過ごせるとしたら、どの日?

上手な聞き方

質問の中身と同じくらい、聞き方が大切です。いい会話は、取材ではなく、ただ実家に顔を出しているように感じられるものです。

  1. 1回の帰省でテーマはひとつ

    子ども時代、なれそめなど、テーマをひとつ決めて、そこから5〜6問を選びましょう。一度に長く話してみんなが疲れてしまうより、短い会話を何度も重ねるほうがうまくいきます。

  2. きっかけになるものを使う

    古いアルバム、生まれ育った町の地図、若い頃に流行った歌、よく作ってくれた料理。まっすぐな質問より、ずっと多くの扉を開いてくれます。「この写真に写っているのは誰?」が、最高の一問目になることもよくあります。

  3. 録音してもいいか聞く

    スマホのボイスメモで十分です。「声で残しておきたいから」と理由を伝えましょう。スマホは伏せて置き、存在を忘れてしまうくらいがちょうどいいのです。撮影してもいいと言ってくれたら、動画で残したい質問集に、構図や明るさのコツがあります。

  4. リストではなく話の流れについていく

    面白い話が出てきたら、そちらを追いかけましょう。「それで、どうなったの?」「そのとき、どんな気持ちだった?」の2つが、いちばん役に立つ聞き返しです。リストは入口にすぎません。

  5. 間を大切にする

    いい話は沈黙のあとに出てきます。口を開く前に、心の中で5つ数えてみてください。そして、どの質問にも、理由を言わずに「答えたくない」と言っていいことを伝えておきましょう。

親と離れて暮らしているなら

LINEのビデオ通話でも十分に話せます。数日前に3つほど質問を送っておくと、考える時間ができます。答えを書いて送るほうが気楽な親や、スマホのボイスメッセージで返してくれる親もいます。週に1問ずつメッセージで送るだけでも、1年後にはかけがえのない記録になっているはずです。

聞いた答えはどう残すか

会話は半分にすぎません。1台のスマホにある録音は、スマホを1回落とせば消えてしまいます。

  • 録音にはすぐ名前をつける。 日付、話している人、テーマをファイル名に。
  • 印象に残った部分を書き起こす。 記憶が新しいうちに、できるだけ本人の言葉のままで。数ページの文章は、10時間の音声より共有しやすいものです。
  • コピーを複数の場所に。 家族で共有するクラウドのフォルダと、オフラインのコピーがひとつあれば、まずは安心です。
  • きょうだいや孫と共有する。 同じ話でも、人によって受け取るものが違います。
  • 形にしてみる。 小冊子に印刷する、レシピ集にまとめる、思い出話を添えた家系図を作る、親の言葉を引用した手紙を書く。

話を聞くうちに、自分からも伝えたいことが出てきたら、今のうちに親への手紙を書いてみてはいかがでしょう。質問をしたことがきっかけで、ようやく手紙を書けたという人は少なくありません。

Sealkept にできること

Sealkept は反対の方向のためのものです。あなたが大切な人に残したい手紙を預かり、あなたのチェックインが途絶えたときにだけ届けます。親自身が孫に向けて答えを録音しておきたいなら、スマホと共有フォルダで十分で、特別なサービスは必要ありません。

けれど、こうした会話を通して、自分の子どもたちに何を残したいかを考えはじめたなら、Sealkept で今のうちに手紙を書いたり、音声や動画で録ったりして、それぞれを特定の相手あてにしておけます。あなたがチェックインしている間は保存時に暗号化されたまま封をされ、チェックインが途絶えると、個別のリンク付きのメールで届けられます。全体の流れはSealkept の仕組みで順を追って紹介しています。

今週、ひとつだけ質問してみてください。返ってくる答えは、きっと思っている以上の価値があります。

FAQ

よくある質問

その人にしか答えられないことです。自分の親(あなたの祖父母)はどんな人だったか、二人のなれそめ、乗り越えたいちばんつらいこと、今信じていること、人生の最期に望むこと、そして小さい頃のあなたについて覚えていること。

死の話からではなく、好奇心から始めましょう。古い写真や、昔住んでいた場所、若い頃の仕事について聞くのがおすすめです。多くの親は自分の人生について聞かれるとうれしいもので、思い出話がいくつか出てくれば、難しい質問も自然に聞けるようになります。

本人が了承してくれるなら、ぜひ。スマホの録音なら、要約では残らない声や話し方、方言まで残せます。先に聞いてから、スマホを伏せて置き、いつでも止めていいと伝えましょう。

無理に聞かず、次に進みましょう。あとで話してくれる質問もあれば、ずっと話さない質問もあります。紙に書いて渡し、好きなときに書いて答えてもらう方法もあります。

記憶が新しいうちに書き起こし、録音には日付と名前をつけ、家族の誰もがアクセスできる場所にコピーを置いて、きょうだいや孫と共有しましょう。

必ずしもそうではありません。昔の記憶は最近の記憶より長く残ることが多いので、子ども時代や昔の歌、懐かしい場所についての質問なら、すてきな答えが返ってくることがあります。短い時間で、本人のペースに合わせ、間違いを正さないようにしましょう。

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